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宿根草の株分けや増やし方|株分けの種類や上手に株分けする方法

宿根草のふやし方

宿根草は、年々生育し、毎年花を咲かせて楽しませてくれます。

しかし、4、5年もすると大株になり、葉が茂りすぎて養分や水を奪い合うようになると生育が衰え、花つきも少なくなります。

また、蒸れて中心部から枯れてきたり病気も出やすくなります。

このため、3、4年に1度は掘り上げて株を切り分け、株の更新を図る必要があります。

この作業を「株分け」といいます。

株を分けて植え替えることは、リフレッシュすると同時にふやすことにもなる、一挙両得の作業です。

株分けには、掘り上げて芽をつけて分ける方法、サッカーやランナーを切り離す方法などがありますが

その植物の生育にあった方法で適期に作業をしましょう。

株分けの他に植え替え方法もまとめております。
合わせてご覧くださいませ↓↓↓

大株になった宿根草の株分け

3、4芽が1株になるように根をつけて、できるだけ手で分けます。

手で分けられないものは消毒したハサミや刃物で切り分けましょう。

[ホスタの株分け]

地上部に葉があるときは、掘り上げる前に葉を切りとる。

手で分けられないときは鋭利な刃物で切り分ける。

[プリムラ・ポリアンサの株分け]

株を鉢から抜き、古い葉や傷んだ葉を取りのぞき、芽がついている場所を確かめて株を分ける。

[リンドウの株分け]

分けた株の長い根は1/3くらいに切り、太く新しい根を多く残すようにする。

芽をつけて分ける方法

ガーベラ、アガパンサス、プリムラ、ポリアンサなど株のまわりに新芽ができる植物の株分けに適した方法です。

春から夏に咲くものは9月、夏から秋に咲くものは2〜3月が適期です。

[スズランの株分け]

2、3芽つけて地下茎を切り分ける

[アガパンサスの株分け]

3、4芽つけて手で引き裂く。


※宿根アスターは、株や吸枝を分けたり、挿し芽などの方法で簡単に増やせる

鉢植えしたガーベラの株分け

鉢植えのガーベラは根の回りが早いので2年に1度株分けして植え替えます。

開花した芽は枯れるので必ず新しく出てきた芽をつけて株を分けます。


1、鉢から株を抜き、古い土を落として根をほぐし、両手で根元を持って左右に引っ張るように分ける。


2、通常は2、3芽つけて分けるが、たくさん数を得たいときは1芽ずつ分けてもよい。


3、分けた株は、根元の芽が完全に埋まらないように植え付け、たっぷり水を与える。

地下茎で分ける方法

地下茎が伸びてふえるタイプは、地下茎を分けてふやします。

スズランやギボウシ、シランなどは2、3芽ずつ根をつけて地下茎を切り分けます。

根茎がふえていくジャーマンアイリスやハナショウブは根茎を切り分け

分けた地下茎は今まで植えられていた場所以外のところに植えると、その後の生育がよいようです。

ジャーマンアイリスの株分け


1、花後か9月に、根茎を傷つけないようにスコップで大きく掘り上げる。


2、庭植えは2、3年に1回、株分けを行う。
連作を嫌うので場所を変えて植え付ける。


3、必ず新しい芽をつけて、新しくできた根茎の付け根を分割する。

吸枝(サッカー)で分ける方法

キクやシュウメイギク、宿根アスターなどは株のまわりに吸枝が発生します。

吸枝は茎の基部から出て、地中を横に伸びて地上部で芽を出します。

株を掘り上げ、吸枝から根が出ていることを確かめて、1本ずつ芽を切り離して分けます。

鉢植えは年に1回、庭植えは3年に1回、株分けのときに吸枝も分けて株をふやすとよいでしょう。

[キクの冬至芽分け]


キクは毎年挿し芽をして株を更新すると生育がよい。

花が終わるころに株元近くから冬至芽が出て、冬にロゼット状になる。

この芽を分けて翌春の挿し芽を作る。

花が咲いた茎は地際から数センチ残して切り戻す。


秋ギクは12月上旬に株を掘り上げ、冬至芽を切り離す。

芽は親株から遠くにあるものを選ぶとよい。

[リシマキアの株分け]


地下をはう吸枝を伸ばしてふえるリシマキアの子株はすべて切り離してふやせる。

根をつけて、芽を傷つけないように切り分ける。

その他のふやし方

植物によってふやし方が変わってきます。
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