目次
サボテン
・原産地
主に中南米
・日当たり
日なたを好む
・冬越し温度
最低5°C以上
サボテンの株姿は平たいうちわ状のもの、球状のもの、棒状のものなどさまざまです。砂漠や熱帯の風景をそのままミニチュア化したようで、イメージが広がります。
名前の由来や品種の特徴
葉や茎の中の水を貯える組織が発達し、厚く、多汁質になり、耐乾性のある植物を多肉植物と呼びます。
多肉植物には多くの植物が含まれますが、今回は小型のサボテンについて紹介します。
サボテン科の植物は多肉植物ですが、独立して扱われることが多く、トゲの発生する部分(刺座)に毛があるのが特徴です。
玉翁などは翁の白髪のような毛(芒刺)で覆われていて、見た目には柔らかですが、中にトゲが隠れているのでむやみに触らないようにしましょう。
ユリ科のアロマ属やハウォルチア属などは和名があるものも多く、古くから愛好家に栽培されています。
自生地での様子
日当たりの良い、乾燥した地域に自生します。荒れた土地や岩場などにも生育し、大きくなっても20㎝ほどのものや、数mにまでなるものなどさまざまです。
栽培下での生長の様子
ミニサボテンは種類によって生長する姿が異なり、子株をふくものや、ある程度育てば春や秋に花が咲くものもあります。
育て方のポイント
・置き場所
室内では、日光が当たるところに置きます。夏の屋外では、徐々に慣らしながら直射日光に当てます。光線不足だと、徒長して色が悪くなります。
・水やり
乾燥に強いので、土が乾いてから与えます。株に水がかかると傷む原因になるので、株にかからないように水やりするか、鉢底から水を吸わせます。冬はごく控えめに、乾かし気味にします。
・肥料
春に緩効性肥料を与えます。
・病害虫対策
風通しが悪い環境では、カイガラムシが発生することがあります。
仕立て直しと増やし方
鉢いっぱいに生長した株はひと回り大きな鉢に植え替え、その後は、1週間ほど水やりを控えます。
子株が増えたときは、切り分けて挿し芽をします。切り口を1週間ほど乾かしてから、軽く湿らせたサボテン用土に切り口が接するように置き、1ヶ月くらいで発根したら鉢上げします。
How to care 1
2年以上育てた株は植え替える
長く同じ土で育てると土が劣化します。特に表土が固められた化粧砂で覆われている鉢は、早めに植え替えましょう。
1、入手して2年以上植え替えをしていない株は、このままだと土が古くなって劣化し、生長が悪くなるので植え替えます。
※注意
表土が固められた化粧砂で覆われている鉢は、土の乾き具合が見極めにくいので注意です。
2、水を与えてしばらく置くと、表面の化粧砂を固めていた糊が溶けて崩れやすくなります。
ドライバーなどを利用して化粧砂を崩し、根を傷つけないように掘り上げます。
3、トゲが手に刺さらないように、新聞紙を折ったものなどで包みます。
4、枯れた根や腐った部分を取り、古土を軽く落とします。
5、同じ大きさの鉢に、サボテン用土で植え付けます。
6、このまま半日陰に置いて根をなじませ、1週間後からは水を与えて日当たりの良い場所で管理しましょう。
※ポイント
鉢穴がない器は人工培養土(セラミスなど)で
セラミスなどの人工培養土を使えば、底穴のない器でも育てられます。古土をできるだけ落としてから、植えるとよいでしょう。