スパティフィラムの育て方や増やし方を知ろう!解説まとめ

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スパティフィラム

・別名
サワウチワ、オカメウチワ

・科名
サトイモ科

・原産地
熱帯アメリカ

・日当たり
日なたと半日陰

冬越し温度
最低10°C以上

葉に斑が入る品種は、花のない時期も明るい雰囲気を演出します。

名前の由来や品種の特徴

花のように見える大きな白い部分は「仏炎苞」と呼ばれ、葉が変形したものです。
仏像の後光を思わせる姿で、ギリシア語で仏炎苞を表す言葉の「スパテ」と、葉を表す「フィレム」から名付けられました。

スパティフィラム・フロリブンドゥムはオカメウチワの別名もある小型の芳香種です。苞が丸味を帯びる「メリー」は日本で作出された園芸種で、花立ちがよいのが特徴です。
花も葉も小型で20〜30㎝ほどの「ミニ・メリー」などのわい性種や、スパティフィラム・コクレアリスパツムなどの草丈が1.5mを超える大型種、葉に斑が入る種など、さまざまな品種が流通しています。

自生地での様子

熱帯雨林の木々の弱光下で、地ぎわから新芽を出して大きな株立ちに生長します。

栽培下での生長の様子

耐陰性があり、蛍光灯の光でも葉が青々と茂りますが、次第に花が咲かなくなります。
できるだけ日に当てて育てましょう。15°C以上の環境で上手に育てれば周年花を楽しめます。

育て方のポイント

・置き場所
室内では、レースのカーテン越しの日光が当たるところが適します。
夏に屋外に出す場合は、直射日光の当たらない明るい場所に置きましょう。

・水やり
春から秋は、土の表面がやや乾いたらたっぷりと与えます。葉が茂るので、株の上からさっと水を与えただけでは土が湿りません。
水は鉢土に与え、ときどき葉水も与えましょう。冬は生長がにぶるので控えめに与えます。

・肥料
春に元肥として緩効性肥料を与え、春から夏に薄い液肥を2週間に1回程度与えます。
窒素肥料が多いと葉ばかり茂って花が咲かないので注意しましょう。

・病害虫対策
カイガラムシやアブラムシが付いたり、屋外に出した鉢はナメクジが葉や苞を食害することがあります。

仕立て直しと増やし方

順調に育っている株は、生育が旺盛で1〜2年で鉢がいっぱいになります。根鉢を1/3程度落としてからひと回り大きな鉢に植え替えるか、株分けします。

How to care 1

変色した苞は早めに切る

花のように見えるのは苞です。次第に緑に変色し、花にタネができて株の体力が落ちるので、早めにカットしましょう。

苞は時間がたつと緑色に変色して枯れますが、長くそのままにしておくと中心にある穂状の花にタネをつける場合があります。
苞の色が悪くなってきたら、花茎ごと根元からハサミでカットした方が次の花が早く上がってきます。

How to care 2

大きく茂り過ぎたら株分けする

順調に育つと新芽がどんどん増えます。鉢いっぱいにまで生長した株は、大きな鉢に植え替えるか株分けをしましょう。

1、大きく茂っているものの、葉先から枯れ込み、下葉が落ち始めた株は、根詰まりを起こしたために水を与えても吸収できず、水切れしたのが原因です。
このままでは株の中まで日光が差し込まないため、花も咲きにくいです。株分けして新しい用土で植え替えましょう。

2、鉢から抜いた株は土がほとんど見えないほどに根がいっぱいに張り、根詰まりしているのがわかると思います。

3、葉先が枯れた葉や、黄色く変色した葉などを根元から切り取ります。

4、根をほぐしながら手で2〜3等分する。根詰まりして手で分けられない時は、ハサミを使って慎重に切り分けます。

5、根元をよく観察し、3芽以上をつけて、引きはがすように手で分けます。

6、株の大きさに合わせた鉢の中央に植え付けます。

7、たっぷりと水を与えて完成です。1週間ほどは日陰で管理しましょう。新芽が出てきたら薄い液肥を与えましょう。

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