シュガーバインの育て方や増やし方|挿し芽や取り木で増やすコツ

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シュガーバイン

[科名]
ブドウ科

[原産地]
園芸種

[日当たり]
日なたと半日陰

[冬越し温度]
最低5°C以上

名前の由来や品種の特徴

やわらかいカーブを描いてしだれる細い茎に

5枚葉の端整な葉がリズミカルに連なる愛らしいツル植物で、近年人気が高い品種です。

日本にも自生するナツヅタなどの仲間のツタ属を親とする園芸種で

ツルからヒゲが伸び、他の植物などに巻きつくようにして生長します。

シュガーバイン(甘いツタ)の名前は、葉の付け根に甘い半透明の粒が付くことに由来するといわれます。

栽培下での生長の様子

つる性の植物でたくさんに分枝しながら生長し

節からも気根を出して土に根を張って広がります。

鉢縁から垂れ下がるように育つので、吊り鉢仕立てや深鉢植え、あんどん仕立てなどに適します。

育て方のポイント

[置き場所]

室内では、日光が当たるところに置きましょう。夏に屋外に出す場合は、明るい日陰で育てます。

比較的耐陰性もありますが、長く日当たりが悪い場所で育てると葉色が淡くなり、全体に間延びした印象で葉が小さくなります。

[水やり]

葉が薄く水切れに弱いので、春から秋の生長期は、表土がやや乾いたらたっぷりと与えます。

冬は水が多すぎると根腐れを起こすので控えめにし、表土が乾いてから与えましょう。

[肥料]

春に緩効性肥料を与え、春から秋の生長期には薄い液肥を2週間に1回の目安で与えます。

[病害虫対策]

風通しが悪い環境では、カイガラムシが発生することがあります。

仕立て直しと増やし方

順調に育っている株も、長くそのまま育てているとツルがだらしなく伸び、下葉が落ちたり葉の付き方がまばらになります。

根が鉢いっぱいに育った株は、株分けを兼ねて植え替えましょう。

鉢から抜いて鉢底の土を1/4ほど落とし、株を2〜3分割して新しい用土で植え付けます。

この時、株元の込み入った部分を間引き、全体を10〜15㎝ほどに切り戻す

腋芽が伸びて枝数が増え、株姿が整います

挿し芽をして新しい株を増やすことも可能です。

挿し穂は何本かまとめて挿し、摘心して腋芽を伸ばすようにするとこんもりと育ちます。

How to care 1

伸び過ぎたら切り戻し&挿し芽などで増やす

切り戻すと腋芽が伸びて分枝します。

長く伸びた部分や込み入った部分を切り、挿し芽や取り木で増やしましょう。


ツルが伸びてバランスが悪くなった株は、このままだと次第に下葉が落ちて先端にしか葉が付かなくなります。

[切り戻し]


込み入っている部分を間引き、鉢縁から少ししだれるくらいの位置で切り戻します。

挿し芽で増やす


葉を2〜3枚付けて、節の1〜2㎝下でカットします。

挿し穂の上下を間違わないようにしましょう。


十分湿らせた挿し床に、穴をあけてから挿し、軽く押さえます。


根が張るまでは明るい日陰で管理しましょう。

新芽が伸びたら先端を摘心すると、こんもりとした株姿になります。

取り木で増やす


ツルの途中から気根を出すので、これを土に埋め込んで根を張らせ、発根後に切り離してもよいです。
取り木の一種で曲げ取り法(または圧条法)とも呼ぶことがあります。


親株のツルを挿し床に誘引します。

小さな吊り鉢を挿し床に用いると、親株のそばに飾りながら生長の様子を楽しめます。
※気根が出ている部分をU字形のピンで固定し、少量の土を盛っておきます。


新芽が伸び出すまでは明るい日陰で管理しましょう。


約2ヶ月後、子株のツルが長く伸びていると思います。

しっかりと根が張っている証です。


ツルを切り、親株から子株を切り離します。

これが取り木で増やす方法です。

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