大事に育てた観葉植物たちだからこそ、たくさん増やして楽しみましょう。
植物によって、いろいろな方法で増やします。
株分け
たくさんの芽や根が出て大きく茂った植物を、いくつかに分ける方法です。
株分けの詳しいやり方こちらにまとめてますのでご覧ください↓↓↓
大きく茂ったときには株分け
長く育てて根が鉢いっぱいに育ったものは、植え替えをします。
この時、大きすぎる株やそれ以上大きくしたくない株の場合は株分けをしましょう。
根を付けたまま株を分割するので、はじめてでも失敗が少ない方法です。
ただし、一度に多量に増やしたい場合には向きません。
株分けの基本
株分けができるのは、株立ちになっている植物や株元に子株ができている植物です。
作業適期は植物によって違いますが、おおよそ4月下旬から盛夏の前までくらいなら安心でしょう。
まず鉢から株を抜き、根を軽くほぐします。
枯れた葉や傷んだ根をハサミで切り、古い土を軽く落とします。
手で分けられる場合には手で、根鉢が固まってほぐしにくい場合にはハサミで切り分けましょう。
あまり細かく分けると回復に時間がかかるので、2〜4分割するのが一般的です。
分けた株のサイズに合った鉢に植え付けたら、数日の間は直射を避けた場所で養生させます。
挿し木
植物の根以外の部分を切り取り、それを土に植えて根を出させ、増やす方法です。
挿し木(挿し芽)の詳しいやり方をこちらにまとめてますのでご覧ください↓↓↓
観葉植物では多く用いられる方法
観葉植物の多くは、挿し木で増やすことができます。
長く育てて株姿が乱れたり弱ったりした株は挿し木で増やし、新しい株として育てましょう。
勢いのある若い茎や葉がたくさん出て、美しい株姿が楽しめます。
また、一度に多くの株を増やせるのも魅力です。
「挿し木」と「挿し芽」の違い
一般的に、草本類を挿す場合には「挿し芽」、木本類を挿す場合には「挿し木」といいます。
草本類とは、春花壇でおなじみのパンジーのように、木部が発達せずにやわらかい草質または多肉質の茎を持つ植物です。
木本類とは、茎に木部を形成し細胞壁の多くが木化して堅くなる多年生の植物です。
ところが、広い意味でこのような増殖方法を総称して挿し木と表現することもあります。
また、草本類でも木質化した茎を挿す場合には、挿し木ということがあります。
挿し木をするときの挿し穂を「穂木」ということもあります。
挿し木の基本
挿し木に最も適した時期は一般に株が勢いよく生長し、温度と湿度が高まる5〜6月頃です。
使う植物の部位によって芽挿し、葉挿し、茎挿し、根挿しなどの方法がありますが、最も一般的なのは芽挿しです。
挿す部分(挿し穂)は健全で充実した部位を選び、切り口を鋭く切るのがコツです。
とり木
幹の途中から根を出させる方法です。
とり木の詳しいやり方をこちらにまとめておりますのでご覧ください↓↓↓
難しく思いがちですが、案外簡単です。
短期間で大きな株が作れる
とり木は植物の枝や幹の一部に傷をつけて、そこから発根させるので心配するほど難しくはありません。
一度に多量の株を増やすことはできませんが、短期間で大きな株を作ることができます。
丈が高くなり過ぎたり、下葉が落ちて見苦しくなったりしたドラセナや、ゴムの木などに行います。
とり木の基本
とり木にはいろいろな種類がありますが、環状剥離法が最もよく用いられます。
幹の表皮をぐるっと2㎝ほどの帯状にはぎ、周囲を湿らせた水苔で巻き、ビニールで包んでおく方法です。
切り口に巻いた水苔を乾かさないように水を与えながら管理すると
1〜2ヶ月ほどで発根しますので、根が出た部分の下で親株と切り離します。
アイビーや、シュガーバインなどつる性の植物の中には
茎に軽く傷を付けてU字に曲げたピンで土に留め付けておくと
そこから発根するものもあります。
これも、とり木の一種といえるでしょう。
実生
タネをまいて育てる方法です。
幼苗はミニ観葉としても楽しめます。
種から育てた苗のことを実生苗といいます。
ミニ観葉として出回る株の多くは、挿し木苗と実生苗です。
もし育てている観葉植物にタネができたら、ぜひまいてみましょう。
タネのできやすいアスパラガスやコーヒーの木は、5〜6月頃にまくのが適期です。