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とり木の種類とやり方|とり木で上手に増やす方法

今回はとり木の種類ととり木で上手に増やす方法を解説します。

やり方をしっかり覚えて、上手に植物を増やしましょう。

とり木で増やす

「とり木」は枝や幹の一部に傷をつけ、そこから根を発生させ発根後に切り取って苗を作る方法です。

近い意味では株分けのようなもので、元の株と同じ性質をそのまま受け継いだ苗木が得られます。

一度にたくさんふやすことはできませんが、接木や挿し木にくらべて作業が簡単で失敗が少ない方法です。

また、親株から切り離すので挿し木より大きな生育のよい苗木が得られ、開花、結実も早くなるなどの利点があります。

丈が高くなりすぎたゴムの木やマンリョウなどを低く仕立て直したり、下葉が枯れ上がったドラセナなどの株の更新をかねて行う「高とり方」が、最も一般的なとり木ですが、株立ちになる樹木には「盛り土法」「圧条法」を行います。
[高とり法]

枝の表面の一部をはぎ(環状剥皮)、そこから発根させてふやします。
[圧条法]

枝を地面にふせて土をかけておき、そこから発根を促します。
[盛り土法]

株の根元に土を盛って枝を埋めておき、そこから発根させる。

例えば、下葉が枯れ上がった観葉植物を仕立て直したい場合は株の更新を兼ねた「高とり法」を行うのがよいでしょう。

環状剥皮は、幅2㎝程度にするのがポイントです。

幅が狭かったり、剥ぎ取りが浅くて木質部が露出しないと発根しません。

高とり法

幹や枝の一部の表皮をはぎ、ミズゴケなどを巻いて湿度を保ちながら根を出させる方法です。

花芽ができている部分をとり木すれば、すぐに開花する苗木が得られます。

常緑樹は4〜5月ごろ、落葉樹は6月ごろが高とり法を行う時期に適しています。
[高とり法に向く植物]
タイサンボク ・ドラセナ ・シュフレラ ・ゴムの木 ・カリン ・ブドウ ・ザクロ ・マンリョウ ・アカシアなど

ローズマリーのとり木


、とり木をする部分の葉を落とします。


、枝が出ているすぐ下や節のところの皮をはいだり、針金をきつめに巻くなどして発根を促します。


、葉を落とした部分に、湿らせたミズゴケを一握りくらい巻く。


、ミズゴケをビニールで包み、上下をビニタイでとめます。上はややゆるめに、下はきつめに結びます。


、十分に発根したら親木から切り離します。


、切り離した苗木は早めに鉢に植え付けます。花芽がある部分をとり木すると、花がすぐ見られます。

高とり法のとり木苗の切り離し

ビニールの外側からでも、根が見えるようになったらビニールをはがし、親木から切り離します。

圧条法

枝を土中に埋めて発根させる方法で、親木の株元近くに出ているヒコバエなどを利用して、新しく苗を作ります。

挿し木が困難なサンシュユやロウバイ、落葉性のレンゲツツジなどで、苗木を得たいときに行います。
[圧条法に向く植物]
ブルーベリー ・フェイジョア ・ブラックベリー ・デューベリー ・スグリ ・ユスラウメ ・イチイ ・ヘデラ ・アジサイ ・つるバラなど

ブラックベリーの圧条法


、発根しやすいようにとり木をする部分の葉を落としたり、皮をはいでおきます。


、枝先に発根するので、枝先のほうに3〜5㎝くらい土を盛ります。


、枝が起き上がって地上に出るのを防ぐために、レンガの重石をのせます。
[圧条法のとり木苗の切り離し]

十分に発根していたら掘り上げ、発根部の下で切り離します。

盛り土法

株元に土を盛って、土中の枝から発根させる方法で枝が立っていて曲げられず、圧条法では苗が作れないときに行います。

親株を地際から切り戻しておくと、新しい枝の発生が多くなります。

発根したら植え付け適期に切り離します。
[盛り土法に向く植物]
ゲッケイジュ ・ユキヤナギ ・ボケ ・ミツマタ ・モクレン ・ナシ ・リンゴ ・スモモ ・アンズ ・クリなど

盛り土法の作業


、春に親株を基部近くまで切り戻します。


、新梢が株立ち状に多数発生します。


、新梢の基部が十分埋まるように、盛り土をしておきます。植え付けの適期に発根部の下で切ります。

例えばヤマブキの大きな苗木を作りたい場合、発根まで時間がかかりますが盛り土法があります。

株の根元に土を盛っておくと、挿し木では得られない大きな苗木がつくれます。

芽が出る前に地際で刈り込んでおくと、多くの苗が取れます。

その他の増やし方

植物によって増やし方が変わってきます。

下記サイトでいろいろな増やし方を載せてますので
ぜひご覧ください↓↓↓

まとめ

簡単ではございましたが、とり木の種類ととり木のやり方をご紹介しました。

やり方をしっかり覚えて、大切な植物を増やしていきましょう。

今回は以上です、ありがとうございました。

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