目次
アロマティカス
[別名]
キューバオレガノ
[科名]
シソ科
[原産地]
東アフリカからインドまでの熱帯地域全般
[日当たり]
ひなたを好みます
[冬越し温度]
最低5°C以上
名前の由来や品種の特徴
多肉質の葉は表面が白い軟毛で覆われ、ビロードのような風合いです。
葉をこすったりつぶすと、ミントに似た爽やかな香りがします。
料理やお菓子、紅茶などの風味付けやリキュールの材料など、ハーブとしても使われます。
海外ではアロマテラピーなどにも広く利用されています。
葉が大きく縁に白斑が入るアンボイニクス(アンボイ錦)は、さらに強い芳香があります。
自生地での様子
日当たりの良い場所に生育し、さかんに枝を出して大きな株張りに茂ります。
栽培下での生長の様子
生育が旺盛で、育てやすい種です。
株元から次々と新芽を出して分枝し、こんもりとボリュームアップします。
葉姿がコンパクトなので、小株に仕立てると愛らしい株姿が引き立ちます。
育て方のポイント
[置き場所]
室内では日光が当たるところに置きましょう。
夏に屋外に出す場合は、徐々に慣らせば直射日光に当てても元気です。
ある程度耐陰性もありますが、弱光で育てると間延びし、葉色が悪くなります。
冬は霜が当たらない環境で水を控えめにすれば、0°C近くの低温にも耐えます。
[水やり]
春から秋は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、冬はやや控えめに与えます。
多湿にも乾燥にも比較的耐えますが、水切れしない程度に少なめに与えた方が、間延びせずに育ちます。
[肥料]
春に元肥として緩効性肥料を与えます。
春から秋の生長期には、追肥として薄い液肥を2週間に1回程度与えます。
[病害虫対策]
風通しが悪いと、カイガラムシが葉の付け根や新芽に発生します。
新芽に、まれにアブラムシが付きます。
仕立て直しと増やし方
株が大きくなって葉の数が増えると株元に日光が差し込まず
蒸れて葉が黄変したり落ちることがあります。
伸び過ぎた株は切り戻し、込み入った部分の葉茎をすいて株姿を整えてから植え替えます。
How to care 1
大きく育ち過ぎたら株分けする
生育が旺盛で、植え替えが遅れるとだらしない印象になります。
株分けをし、再びこんもりとした株姿に仕立て直しましょう。
1、鉢(ポリポット)の大きさに対して生長し過ぎた株は
次第に下葉が落ちてだらしない印象になるので、剪定してから株分けをします。
2、思い切って全体を短く刈り込みます
根鉢をハサミで半分に切り分け、古土を落とします。
3、四方から見てバランスよく育つよう、形を整えます。
4、以前と同じサイズの鉢の中央に株をすえ、植え付けます。
水切れしないようにし、新芽が伸び出すまでは半日陰で管理しましょう。
How to care 2
剪定した葉茎を利用して挿し芽で増やす
切った葉茎を利用して、挿し芽で増やすこともできます。
繁殖力が強く、初心者でも容易です。
1、茎を7〜8㎝に切り、下葉を2〜3枚取ります。
2、挿し床を湿らせ、はしなどで挿しあなをあけてから挿し穂を挿します。
3、発根までの期間が短いので、隣り合った株と葉が触れあっていても大丈夫です。
新芽が伸びたら1株ずつ植え替え、摘心して腋芽を伸ばすと、こんもりとした株姿になります。