アスパラガス
・科名
ユリ科
・原産地
南アフリカ
・日当たり
日なたを好む
・冬越し温度
最低5°C以上
名前の由来や品種の特徴
ギリシア語で「刺す」を意味するアスパラッソに由来して名付けられました。葉に見える部分は茎(枝)が葉のように変化したもので、仮葉または偽葉と呼びます。原種のデンシフロルスからは「スプレンゲリー」や「メイリー」など多くの園芸品種がつくられました。ほかにも大きなトゲがあり仮葉が細かいアスパラガス・プルモーサス「ナナス」など多彩です。
自生地での様子
日当たりのよい場所で、ほかの木に茎を寄りかけながら、からみつくように伸びていきます。茎は生長するにつれて堅く木質化し、2m以上にもなります。
栽培下での生長の様子
丈夫で育てやすい植物です。日当たりのよい場所では、茎が横に広がるようにどんどん伸びて分枝しながら生長し、全体にしだれます。根の伸長もよく、素焼き鉢などを割ってしまうことがあるほどです。
育て方のポイント
・置き場所
室内では日光が当たるところに置きます。夏に屋外に出す場合は日なたでも半日陰でもよいでしょう。弱光だと茎が間延びしたり不規則に曲がるなど、軟弱な株になってしまいます。
・水やり
ある程度乾燥にも強い植物ですが、乾燥し過ぎると仮葉が枯れ落ち始めます。水は表土が乾く前か、やや乾いたら早めに与えるのが基本です。冬は表土が乾いてから与えましょう。
・肥料
春に元肥として緩効性肥料を与えます。春から夏の生育期には薄い液肥を2週間に1回程度与えます。
・病害虫対策
風通しが悪いと新芽などにカイガラムシやアブラムシが付くことがあります。また弱光で軟弱に生長した株にも付きやすいので注意しましょう。
仕立て直しと増やし方
根が詰まって水分が十分に吸収できないと株が弱ってしまいます。大きくなり過ぎて根詰まりした株は、切り分けて植え替えします。また、枯れた仮葉や伸びすぎた茎は剪定して株姿を整えましょう。丈夫で生長が早く、一度にたくさん切る強剪定をしても、すぐに観賞できるまでに育ちます。
How to care 1
大きく育ち過ぎたら植え替え&剪定する
生育が早く、鉢からあふれるように生長してしだれます。早めに植え替え、剪定をして株姿を整えましょう。
1、生長して地面につくほどにしだれた株は、株分けしてもよいですが、剪定してから根鉢を小さくして植え替えてみましょう。
2、全体を2/3くらい刈り込み、鉢から株を抜きます。
3、株元をよく見て、茎を傷つけないようにしながら剪定バサミかノコギリで根を1/3ほど切り落とします。
4、片手で根鉢を握り、少しずつ切りはがすように進めましょう。
5、古い土と、古い根を落とし、根を整理します。
※ポイント・・・モミガラのような部分は水を貯える貯水根です。取らずにこのまま植えましょう。
6、鉢底にゴロ土を入れ、用土を入れる。
7、株を鉢の中央に配置し、植え付けたっぷりと水を与えて完成です。
※補足・・・強剪定しても大丈夫です。生長が早いので、全体を半分くらいまでに切り詰めても大丈夫です。1〜2ヶ月でしだれるほどに生長します。