植物を育てていれば切っても切り離せない存在、「害虫」!
種類も多く、できれば出くわしたくない存在です。
発見が遅くなり、対応が遅れると大切な植物が取り返しのつかない事にもなりかねません。
そこで今回は、数ある害虫の中でも一般的によく出くわすであろう害虫の種類とその駆除方法を解説したいと思います。
大切な植物を守るために、しっかり覚えて早めの対応を心がけましょう!
よく出くわす害虫の種類

ではまず、よく出くわすであろう害虫の種類をいくつかご紹介します。
・カイガラムシ
・ハダニ
・幼虫類
・イラガ
この辺りの害虫が一般的によく目にする害虫だと思います。
害虫の見分け方と駆除・防除方法

見分け方.1
・カイガラムシ
カイガラムシは種類が豊富で色々な色がいます。
白や茶色・黒などいます。
カイガラムシは基本的に枝につきます、樹木を育てている方は要注意です。
見分け方は葉っぱがすす病になっている、葉っぱが黒くベタベタしているかで判断します。
この黒くベタベタしているものは、カイガラムシのフンが葉っぱに付着してカビになったものです。
これをすす病と言います。
なので、このベタベタした葉っぱの上にカイガラムシがいることが多いです。
駆除・防除方法.1
カイガラムシは成虫になる前の幼虫の段階で駆除・防除することをオススメします。
成虫になると貝殻をまとって薬が効きにくくなりとても厄介です、できれば成虫になる前に駆除・防除をしましょう。
風通し悪く、梅雨の時期が多く発生しますので、5月、6月あたりに薬を散布しておきましょう。
葉っぱが混み合っている部分は剪定してあげると、発生しにくくなるのでオススメです。
見分け方.2
・ハダニ
ダニというくらいなので、かなり小さい害虫です。
種類も多く、赤色や黒・茶色などいます。
草花系につきやすいです、見分け方は葉っぱが白っぽくかすれた感じになります。
ハダニが葉っぱの組織を吸うので、薄く白っぽくかすれた感じになるのです。
このような場合、一度葉っぱの裏を見てください。
ハダニはクモの一種なので蜘蛛の巣みたいな巣を張っていることもあります、あと小さいダニみたいなのが付いていたら間違いなくハダニです。
駆除・防除方法.2
ハダニは梅雨明けから夏にかけて多く発生します。
なので6月から9月の間は気をつけましょう、乾燥している時も発生しやすいので要注意です。
6月から9月以外の時期はほとんど発生しないので、気にしなくても良いでしょう。
ハダニの駆除・防除で使用する薬剤はダニ専用の薬剤を使用してください。
ダニはとても厄介で、薬剤に抵抗して次のハイブリットなダニを産んできます。
なので、抵抗がつきにくい材料を使っているダニ専用の薬剤を使用しましょう。
見分け方.3
・幼虫類
この幼虫類で特に注意が必要な害虫を2つ解説します。
ここでは「コガネムシ」と「カミキリムシ」の幼虫について解説します。
コガネムシの幼虫は2、3cmくらいのサイズで、厄介なのが土の中にいるということです。
この幼虫は根っこを食べてしまいます、根っこを食べられてしまうとほぼ枯れます。
見た目上、何も病気もなく害虫もいないのに枯れてしまった場合、コガネムシの幼虫を疑ってください。
6月から9月に成虫が産卵して孵化するので、この時期に防除してください。
カミキリムシの幼虫は、大きい樹木を育てている方は特に注意してください。
この幼虫の厄介なのは幹の中に産まれるからです。
発見して対応が遅れると、ある程度大きな樹木でさえ枯らしてしまう厄介な害虫です。
見つけるのも大変で、植物の症状をよく見て発見するしかありません。
カミキリムシの幼虫は、成虫が樹木の幹に穴を開けて卵を産み付けます。
その穴を開ける際におがくずが出るので、そのおがくずを発見したらカミキリムシを疑ってください。
コガネムシもカミキリムシの幼虫は、どうしても目視で見つけることが困難です。
なので対応がどうしても遅れてしまいがちです。
植物の症状をよく見て早期発見、早めの対応をしましょう!
駆除・防除方法.3
どちらの幼虫も専用の薬剤を使用してください。
専用の薬剤でなければ効果がありません、必ず専用の薬剤を使用しましょう。
コガネムシの幼虫に効く薬剤は土の中に入れるタイプが良いでしょう、土の中に入れてガスを発生させて倒します。
カミキリムシの幼虫に効く薬剤は、スプレータイプの細いノズルがあるものがオススメです。
幹に開いた穴にノズルを入れて、ガスを噴射させるタイプです。
見分け方.4
・イライラムシ
こちらは他の害虫に比べてわかりやすいです。
2、3cmくらいの大きさで緑色をしています。
葉っぱを食べるのですが葉脈を残します。
なので、葉っぱが食い荒らされていて葉脈が残っていたら、イラガが発生している可能性があります。
注意したいのが、刺されるととんでもなく痛いです!シャレにならないくらい痛いです。
駆除・防除方法.4
駆除は簡単にできます、一般的に毛虫用の薬剤で駆除できます。
6月、7月が一番発生しますので、その前から対策しておくと発生しにくくなります。
あまり近づきすぎると刺されてしまうので、ジェットタイプの薬剤がオススメです。
あと、処理した後の死骸も毒があるので注意です。
絶対に手で触れず、ホウキなどで必ず処理しましょう。
まとめ

これ以外にも害虫はたくさんいますが、よく出くわす・危険なので注意してほしい害虫をご紹介しました。
目視で発見できる害虫もいますが、目視で発見しずらい害虫もいて、対応が遅れると手遅れになることもあります。
なるべく早めに防除して、発生した場合は早めの駆除を心がけましょう!