植物の夏の管理方法と対策

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植物の夏の管理方法と対策

梅雨の時期から盛夏にかけては、植物にとっては過酷な季節です。湿度の高い梅雨の時期は蒸れて病害虫が発生しやすく、また、用土が乾きにくいので根腐れを起こすなど、株が消耗します。
消耗したところに梅雨が明けると、一転して強い日差しが照りつけ、厳しい環境の変化にさらされます。

特にヨーロッパや南アフリカ原産の植物の多くは、日本の高温多湿の気候を嫌います。日照不足で徒長した株は、高温と直射日光に耐えられないため、本格的な暑さが来る前に、草花は切り戻して蒸れや倒伏を防ぐなど、梅雨の時期に行う作業もあります。

管理が難しいのは寒い冬よりむしろ暑い夏で、北海道や東北地方以外では、夏場をうまく乗り切れば、その後の生育もよくなります。

台風対策

台風による強風や豪雨も植物にかなりのダメージを与えます。ベランダや庭のほか、畑でも果菜類は支柱にしっかり固定し、葉物は風に振り回されないように寒冷紗で覆っておくなど、天気予報を活用して早めに対策を立てておきます。

強い風からのダメージを避ける工夫
強風や豪雨から植物を守るとともに、吊り鉢が落下するなど、思わぬ事故を起こさないための工夫をするのも大事です。

ビニールで覆って紐で縛っておいたり、外に置いている鉢は室内に入れたり、低木は1本支柱を立てたり、高木は3本支柱を立てたりと対策を立てます。

梅雨対策

梅雨の時期は高温多湿で、株が蒸れやすい上に、日照不足から徒長して姿が乱れるので、切り戻して蒸れを防止します。また、長雨からくる根腐れ防止のために、鉢を軒下やベランダに取り込み、雨に当てない工夫をしましょう。

切り戻して蒸れを防止する
株全体が密になると、蒸れて病害虫が発生しやすいので、切り戻して蒸れを防ぎます。
お花によっては、切り戻すと茎が空洞状態のままになっています。そのままにしておくと雨水がたまって腐ってしまいますので、茎の中に雨水がたまらないように、切り口をアルミホイルで包んでおきましょう。

風通しよく管理する

ベランダや庭に鉢を直接に置かないで、ポットフィートなどをかませて、鉢底を浮かせると空気の通りがよくなります。

受け皿ははずす
梅雨時には鉢の受け皿に雨水がたまり、根腐れの原因になります。受け皿は外しておいたほうがいいです。

鉢花は雨に当てない
開花中の鉢花は軒下やベランダにとりこみましょう。雨に当たると花びらが傷つく花もありますので、木の下などに吊るして長雨から守りましょう。

暑さ対策

一般に植物は30°Cを越えると傷みやすく、生育が抑えられます。特に鉢植えは土の量が少ないため、鉢の中の温度が上がって植物の根が傷みます。二重鉢や打ち水などをして鉢土の温度を上げない工夫をしましょう。

二重鉢にする
二回りくらい大きな鉢に鉢ごと入れて、すき間に軽土や砂などを入れて二重鉢にして温度を下げ、乾燥も防ぎます。

アルミホイルで鉢を包む

プラスチックの鉢は、まわりをアルミホイルで包むと光を反射して、土の温度が上がるのを和らげます。

草でマルチングする
株元を刈り取った雑草で覆ってマルチをすると、夏の日差しを遮るのに効果的です。

豆知識

夏場に強い植物とは?
夏に傷みやすく、高温多湿を嫌う植物がある一方で、ヒマワリやカンナ、ケイトウ、アサガオ、マツバボタン、ポーチュラカ、ランタナなどの南米やインド、インドネシアなどを原産地とする植物、あるいは日本にも分布しているオニユリなどは、真夏に元気に花を咲かせます。
夏に強い植物を選んで栽培すると、夏越しの手間が省けます。

日よけ対策

過度な光線を受けると葉焼けを起こします。特に林床に育つ山野草や洋ラン、斑入り葉の植物は、強光線に当たると葉が茶色に変色し、傷んだ葉は元に戻らず、その後の生育にも影響します。
遮光ネットなどで夏の強い日差しを避ける工夫をしましょう。

木陰を利用する
強光線を嫌う植物は、木の下に吊るして日光をさえぎるとともに、温度も下げます。

遮光ネットを張る
日よけは、植物との距離を離して高い位置に張ると風通しも良くなり効果的です。

日よけ棚を利用する
遮光率が50%の遮光ネットを張った日よけ棚。午後の西日が直接植物に当たらないようにします。

日よけが必要な植物

真夏の強い直射日光を受けると、葉焼けを起こします。1度葉焼けを起こすと傷んだ葉は元に戻らず、生育が悪くなることがあるので、ダメージを受けやすい植物は日よけをしましょう。
・カラジウム、コリウス、フクシア、ニューギニア、インバチェンスなどは日よけが必要な植物なので、注意しましょう。

留守中の水やり

夏は毎日の水やりが欠かせませんが、旅行などで家をあけるときは、しっかりした水やり対策が必要です。
短い期間なら、出かける前に水をたっぷりやって、水をはった育苗箱に並べて日陰に置く方法が簡単です。留守にする日数や鉢数で、対応も違ってきます。

浅い容器に入れて水を張る
育苗箱にビニールシートを敷き、3〜4㎝水を張って収容し、日陰に置きます。

底面吸水鉢
鉢底から水を吸わせる構造の鉢。水をためておく水槽に吸水穴から水を注ぎ、毛細管現象で下から水を吸わせる。

手作り底面吸水鉢

不織布などの吸水性のよい布を鉢穴に差し込んで、水の中に垂らしておくと底面吸水鉢が簡単に作れます。

1、根鉢を抜いて不織布を入れます。

2、軽石を入れ、根鉢を戻し、水を入れた容器の上に置き不織布を水中に垂らします。

刈り込んで大鉢に植える
エリゲロンなどの刈りこめる植物は、切り戻して大鉢に植え替え、水をたっぷりやっておくと鉢土が乾燥しにくいです。

吸水グッズを利用する
毛細管現象を利用した市販のグッズで、ペットボトルなどと組み合わせて使うものが多いですね。

ミズゴケを鉢土の表面に張る
ボウルプランターなどの浅鉢には、ミズゴケを鉢土の表面に張り、たっぷり水をやっておくと、水分の蒸発が防げます。

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