花木・庭木の植え替え
庭植えの花木や庭木も植え替えが必要になります。
植え替えは根を切るので、木の体力があるときに植え替えないと回復が遅れます。
また、若い苗木ほど回復が早く、大木になると10年以上かかるものもあるので、苗木と成木の違いを知っておくことも大事です。
植え替えの時期は植え付けの適期と同じですが、新芽が出てから固まるまでの4〜5月中旬は避けます。
落葉樹は真冬を除いて、2月下旬〜3月上旬の新しい芽が出るまでに行います。
また、常緑樹は真冬を除いて、暖かくなる3月下旬〜9月下旬(4〜5月中旬をのぞく)が植え付け、植え替えの適期です。
なお、植え付けて3年以上たつ樹木は、「根切り」や「根回し」をして細根を出させてから移植すると安心です。
根回しの方法
幹の直径が5㎝以下で植え付けて間もないものは根回しの必要はないですが、長く植えたままの樹木は太い根を何本か切って、そこから新しい細かい根を出させてから植え替えます。
根回しは半年から1年前に準備をします。
2〜3mをこす庭木や大事な木はあらかじめ根回しをして、細根を出させてから移植を行うと、植え傷みが抑えられ移植後の活着がよくなります。
移植の準備(断根)
[小さな木]・・・小さな木の場合は、根の先端を切断するだけでいいです。
[大きな木]・・・背丈より大きな木の場合は、太い根を切って細根を出させます。
[常緑広葉樹の移植]
樹高2m以上の大きな木は、枝葉を切り取り、幹巻き用のテープで幹を巻いて保護します。
鉢植え花木の植え替え
鉢植えを何年も放置しておくと、枝葉が貧弱になり花が咲かなくなるので、生育の旺盛なものは2年に1回は植え替えます。
花木の多くは花後にすぐ植え替えます。
[ミニバラの植え替え]
1、あらかじめ冬の剪定をすませて、株を鉢から抜きます。
2、古い土を落とし、黒くなった根や長い根を切り詰めます。
3、一回り大きな鉢にウォータースペースがとれる高さに植え付け、割り箸でつついて埋め込みます。
4、乾燥防止にバークを敷きます。
5、名札をつけておき、たっぷり水を与えます。