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生け垣の刈りこみ方法、仕立て方のコツや主な樹形について解説します

今回は、生垣を綺麗に保つための刈り込み方法や色々な樹形についてご紹介します。

あまり長期間ほったらかしておくと、軟弱な枝にもなりますし見た目も美しくありません。

正しい刈り込みで大事な生垣をしっかり管理しましょう。

生け垣の刈りこみ

生け垣は、自宅と隣家や道路などとの境で、プライバシーを守ったり騒音などを防ぐために植物を利用して作られた垣です。

整然と刈り込まれた生け垣は凛とした美しさがあります。

稜線が整えられた生け垣を維持するには、適期に刈り込みを行います。

普通6〜7月ごろと、生長の始まった晩秋ごろの年2回刈りますが、花や実を楽しむものは、花芽ができる時期を知らずに刈ると、花や実が観賞できないので注意しなければなりません。

樹木は上部の枝ほどよく伸びる性質があるので、上がやや狭い台形になるように意識的に上部を強く刈り込むと美しさが長く保てます。

また、上部から下部へと刈り込んでいくと、仕上がった部分の傷みが少なく、後の清掃も楽です。

刈り込みのポイント

上部の幅を狭く、下部の幅を広くして台形の形に刈り込むと、枝の徒長が抑えられて枝の衰弱も防ぐことができます。

[イヌツゲの生け垣の刈り込み]


、生け垣の両端に支柱を立て、もとの刈り込まれた高さに水糸を張って目安にします。


、はじめに上面を刈り込みます。高い生け垣は脚立に乗り、水糸に沿って上面が水平になるように刈っていきます。


、表面を刈り込みます。利き手を生け垣側にして、もとの刈り込み面に沿って刈っていきます。裏側も刈ります。


、側面を刈り込みます。刈り込み面に刈り込みバサミの刃が水平に当たるようにして、平らに刈ります。


、刈り終わったら、竹ぼうきなどで刈り込んだ枝葉をきれいに払い落とし、飛び出している枝がないか点検します。


、周囲に散らばった枝や葉をきれいに掃除します。面が交わる角が直角になるように刈り込むときれいに仕上がります。

※花木の生け垣は、花芽ができる前後に強く刈り込むと花が見られないので注意してください。

失敗しない刈り込みバサミの使い方


生け垣などで、上面を水平に刈り込むときにハサミを裏にして持って刈ると、深く刈り込むことがないので初心者でも安心です。


また、球形に刈るときや垂直面を刈るときは、刃を上向き(表側)にして、ハサミを大きく使わず、刃先を細かく動かして刈り込んでいくときれいに仕上げることができます。

庭木の主な樹形

庭など限られたスペースに植栽された樹木は、木の生長を抑えるなどして、周囲の環境や用途に合わせて樹形を作ります。

樹形には1本の幹で作るものと、株立ち状に数本の幹を出させて作るものがあり、幹の状態によって樹形を決めるとよいでしょう。

仕立て方には、自然風や人工的などさまざまありますが、木の持ち味を生かして形を作ることが大事です。


[ツツジの玉作り仕立て]
枝が密生し、葉が細かいツツジは刈り込みに強く、玉作り仕立てに向いてます。


[ケヤキの株立ち仕立て]
人工的に地際から切って作った「本株作り」。広い庭でないと本来の姿が観賞できません。


[ゲッケイジュの円筒形仕立て]
玄関わきなど、和洋どちらの庭にも調和する仕立て方で、1年に数回刈り込んで形を維持します。


[ヒマラヤスギの直幹散らし玉仕立て]
まっすぐに伸びた主幹から枝を多く出し丸く刈り込んで仕立てます。枝葉を回数多く刈り込むと美しく仕上がります。


[イヌツゲの車作り仕立て]
ぴんと伸びた主幹に、頂上から下へ車輪が重なっている樹形。小枝を密生させる樹種を年に2、3回刈り込んで作ります。

まとめ

生垣を美しく保つために刈り込みは必須です。

見た目も美しく軟弱な枝にしないためにも、しっかりと管理しましょう。

余談ですが、生垣を作ろうと思っている方は一度自治体を覗いてみてください。

自治体によっては、補助金を出しているところもあるようです。

やる前に一度、自治体のHPを確認することをオススメします。

管理する際も専用のハサミを使用しないと、大切な生垣が弱ってしまいます。

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