お花を長く楽しむコツと大切な知識【今日から始めるお花のある生活】

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どうもゆうです!

お花をもらったり買ったりしたら、少しでも長く楽しみたい♪と思うのではないでしょうか?
でも『お花はもたないから・・・』と思っている人が多いのも事実です。

夏の時期は特に、朝は元気だったのに帰ってきたらクタっとなっていて悲しかった・・・

というお声を何度聞いたか・・・夏の時期は辛いですよね。

帰ってきて見て癒される〜となるはずが、元気が無くなっていたら悲しいですよね。

お花は確かに限りある時間しか咲いていてくれない儚いものですが、だからこそ開いていく姿や、咲いている時の美しさが素敵なんだと思います。

だけどやっぱり少しでも長く楽しみたい!という方へ今回は、【お花を長く楽しむコツと大切な知識】を解説します。

このコツと知識を知るだけで、今までより長くお花を楽しんで頂けると思います。

そこまで難しい作業ではないので、参考にして1日でも長くお花を楽しんでください。

あと、お花をまだ飾ったことがない・初めてです・始めたばかりです、という方はこちらの記事も参考にしてください↓↓↓

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では、解説していきますね。

そもそも花持ちってどれくらいなの?

お花は時期によって、ある程度花持ちが変わってきます。
※お花の種類でもある程度変わってきます。

春・秋 4〜5月頃・10〜11月頃・・・1週間位
夏      6〜9月頃 ・・・4〜5日位
冬     12月〜3月頃 ・・・10日〜2週間位

なるべく涼しい方が花は持ちますが、季節や気温だけが花持ちに関係しているわけでもないのです。

お花の種類によっても花持ちが変わってきたり、あなたの管理次第でも花持ちは変わってきます。

夏の時期が持たないのは事実ですが、あなたの管理次第でお花の持ちが長くなったり、短くもなり得るのも事実です。

そして花の種類、環境、手入れなどだけではなく、上記の期間お花を楽しむためには+@ほんの少しのコツがあります。

お花を長く楽しむコツとポイント!

①生ける前には切り口を新しくする

②清潔な花瓶・器に生ける

③冷暖房などの風が当たらない場所に飾る

④水を清潔に保ち、花瓶や茎はよく洗って切り戻す

⑤葉や小さな蕾はある程度取る

⑥花粉を取る

⑦枯れたり咲き終わった花は取る

①生ける前には切り口を新しくする

最近はお花屋さんでもゼリー状のお水で保水してくれるところも多いですが、時間が経つと切り口が乾いてしまうこともあります。

切り口が乾いてしまうと花は水を吸うことができなくなってしまうので、生ける前に切り口を新しくして水を吸い上げられるようにしましょう。

ちなみに切り口が乾いた状態でお水につけると、先端が乾いている状態なのでお水をほとんど吸ってくれません。

そうすると、お花がすぐしおれてしまいますので要注意です。
どうしても切り口が乾いてしまった場合一度切り直してからお水にいけてください。

②清潔な花瓶・器に生ける

これかなり重要です!

お花を長持ちさせるためにやることの優先順位としては、一位だと私は思います。

それくらい重要です!

お花も生きてますので、新鮮なお水・美味しいお水を飲みたいと思います。

人間も時間が経った古いものだったり、消費期限が切れた腐ったものは食べたくないですよね?
そんなもの食べ続けてたら、体調も悪くなって体壊しちゃいますよ。

お花も同じです!
できれば毎日水替えをし、花瓶も洗剤でしっかり洗って常に清潔な状態を保ちましょう。

③冷暖房などの風が当たらない場所に飾る

切花は風が直接当たり続けると、弱いものだとすぐ水落ちといって、茎がクターッと折れ曲がってしまいます。
水が下がっている状態ですね。

冷暖房の効いたお部屋に飾るのは問題ないですが、風が直接当たらないように気をつけましょう!

④水を清潔に保ち、花瓶や茎はよく洗って切り戻す

店頭でお話を聞いてる時に、よく水だけ替えている方がよくいらっしゃいます。
これはNGです、替えないよりは良いですが夏の時期は特に危険です。

お花の水が汚れる原因は、バクテリアの増殖によるものです。
バクテリアは温度が高いとより増殖します。

夏の時期にお花が持たないのは理由は、暑くてバクテリアがより増殖し、すぐ水が汚れてその汚れた水をお花が吸いすぎてしまうので、お花が持たないというわけです。

もちろんそれだけが原因ではないですけどね。

とりあえずそのバクテリアをなるべく少なくしてあげないと、すぐお水が汚れてしまうわけです。

なので水替えの際は花瓶も洗剤でしっかり洗って、なおかつお花の茎にもバクテリアは付いてますので、茎もしっかり洗って切り口も新しくしてあげましょう。

ちなみにお花の茎は洗剤ではなく、お水で洗うだけでいいです。

⑤葉や小さい蕾はある程度とる

これは難しいところですが、切り花の場合鉢ものと違ってお水からしか栄養をもらえません。
ですので、小さすぎる蕾はほぼ咲くことはありません。(お花にもよります!

ですので小さすぎる蕾や余計な葉っぱは、取った方がいいです。

なぜならそういう小さすぎる蕾、余計な葉っぱもお水を吸うので、一番メインのお花にいくはずのお水まで奪ってしまいます

一番メインのお花をより長持ちさせるためにも、可哀想ですが取ってしまいましょう。

特に草花系、小花の枝分かれしているスプレータイプのお花は、要注意ですよ!

⑥花粉を取る

これはユリやトルコキキョウあたりのお花で、すべてのお花ではないですね。
なぜ花粉を取った方がいいかというと、受粉しないようにですね。

受粉してしまうと自然なことですが、次の段階にお花が行こうとしてしまうので、お花がすぐしぼんでしまうということです。

なるべくユリなんかは、花粉が閉じてる時に早めに取ってしまいましょう。

⑦枯れたり咲き終わった花は取る

これは②と同じくらい重要です!
お花だけに限らず劣化してきた葉っぱ、蕾なんかも必ず取ってください。

枯れたお花、葉っぱからはエチレンガスが出てきます。
聞いたことありませんか?りんごと一緒に野菜をいれるなって。

りんごはエチレンガスが多いですからね、簡単に言うとエチレンガスは他のものを早く劣化させてしまうガスです。

枯れたお花、葉っぱを処理しないと他のお花をすぐダメにしてしまうので、すぐ処理しましょう。

誰でもわかる日持ちに関わる基礎知識

ここからは、日持ちに関わる基礎知識を勉強していきたいと思います。
この基礎知識を覚えておくだけで、ある程度は花をすぐにダメにしてしまうことがなくなるのではないでしょうか?
一緒に勉強していきましょう。

1、どんな原因で花の持ちが短くなるの?

・花持ちが短くなる原因はいろいろあるのですが、そのうちの代表的なものがエチレン、糖質の不足、水揚げの悪化が三大要因ですね。

2、エチレンはどんな花でも日持ちを短くするの?

・品目によりだいぶ異なります。エチレンの弱い代表的なものはカーネーションです。

それ以外にデルフィニューム、スイトピー、ラン類、宿根カスミソウなどもそうです。

一方、キク、ガーベラをはじめとするキク科の品目や、ユリ、チューリップ、グラジオラスなどの品目はエチレンに強く、エチレンにさらしても老化がほとんど促進されません

3、エチレンはどこから発生するの?

・エチレンは植物のどの部位からも発生します。

特に、リンゴ、バナナなどの果実からの発生量は多いことが知られています。

エチレンは石油ストーブを燃焼した時のガス、車の排気ガス、タバコの煙にも含まれます。

そのためエチレンに弱い多くの切花はこのような発生源に近づけないことが望ましいです。

4、トルコギキョウは受粉すると日持ちが短くなってしますようですが、エチレンが関係してるの?

・カーネーション、ラン類、トルコギキョウ、リンドウ、デルフィニューム、などエチレンに弱い多くの切花では、受粉により日持ちが短くなってしまいます。この原因はエチレンです。

5、エチレンの影響を防ぐには?

・エチレンに弱い花では、エチレンの作用を阻害する※STS処理をすることにより、エチレンの悪影響を防ぐことができます。
※STSとはチオ硫酸銀のことです。

6、食べ物ではない花でどうして糖質が日持ちに関係してるの?

・植物は光合成により、自らエネルギー源をつくることができます。

ところが、花は収穫後、暗所に置かれることもあり、光合成はほとんどできません。

そうすると、次第に貯蔵している糖質を徐々に消費し、エネルギー源が不足します。

その結果、日持ちが悪くなることになります。

特に花が開く過程では、多くの糖質が必要です。

7、では糖質を花に与えれば持ちはよくなるの?

・バラをはじめとする各種の花に糖質を与えると、蕾が咲き、日持ちも長くなります

生産者段階での処理もある程度効果がありますが、効果を確実にするためには消費者段階で花の栄養剤などを使用することが望ましいです。

8、水揚げの問題では吸水量が多いほど水揚げがいいと思うのですが?

・吸水量が多い花ほど、水揚げが良いわけではありません。

花は吸水すると同時に蒸散により多量の水分を失っています

そのため花の水分状態は吸水量と蒸散量の差し引きにより決まります。

したがって、吸水量が多いほど水揚げがよいとみなしてはいけないですね。

逆に吸水量が少なくても、蒸散量がそれ以上に少なければ、水揚げは悪化しません。

9、蒸散はどこで起きるの?

・蒸散は主として葉の裏側にある気孔を通しておこります。

一般に気孔は明所では開き、暗所では閉じます。

また気孔は低湿度条件では開きやすく、水揚げが悪化しやすくなります

10、では蒸散を抑えると花持ちは延びるの?

・バラ切花では、高い湿度条件で保持する、あるいは葉を取るなど、蒸散量を低下させると日持ちを延ばすことができます。

11、導管が詰まることにより水揚げは悪化するの?

・導管は水の通路です、導管が詰まると水の吸収が阻害され、水揚げが悪化します。

12、導管閉塞の原因には、どんなものがあるの?

・バクテリアが導管を詰まらせる原因になっていることはよく知られていますが、バクテリア以外に導管内部に発生する気泡並びに傷害反応があります。

いろいろ細かく書きましたが、簡単にまとめると

1、涼しい場所に飾る、なるべく日の当たる場所は避ける
2、無駄な葉っぱや蕾は適切にとる
3、花粉や枯れた部分、咲き終わっている花をとる
4、花瓶や花の茎は常に綺麗に保ち、栄養剤を使用する

といった感じでしょうか。言ってみれば人間と同じ過ごしやすい環境が花にとっても過ごしやすいのです。

1、日の当たる場所は避け、涼しい場所に飾る

日の当たる場所、明るい場所を避けるのは先ほどの蒸散量を増やさないためです、日の当たる場所、明るい場所だと気孔が開いて蒸散量が増えてしまいます

涼しい場所といっても、冷房の部屋に飾るのはいいですが直接風が当たらないように気をつけてください。

また低湿度、乾燥してしまうと気孔が開き蒸散量が増えてしまいますので、こちらもご注意ください。

2、多すぎる葉っぱや蕾は適切にとる

葉っぱから蒸発していきますので、あまりにも葉っぱが多いと蒸散量の方が多くなり花持ちが悪くなります

また逆に取り過ぎてしまうと、光合成ができなくなりこれまた花持ちが悪くなりますのでご注意ください。

葉っぱは水に浸かりそうな部分だけ処理し、水に浸からない部分は残して大丈夫です。

蕾も水に浸かりそうな部分はとってあげて、適切な長さの花瓶に活けなおしてあげましょう。

3、花粉や枯れた花などは処理する

受粉をさせないために、花粉は先に取ってしまいましょう。

受粉をしてしまうと花がその役目を終えたと思ってしまい、花持ちが悪くなります。

枯れた花などを処理するのは、多くのエチレンガスが発生するのでそのままにしておくと老化が進んでしまいます。

必ず処理するようにしましょう。

たとえ花びら1枚でも必ず処理しましょう。

4、花瓶や花の茎は常に綺麗に保ち、栄養剤を使用する

花持ちをよくするには常に綺麗な水に保つことです、私たちも新鮮な食べ物を食べたいですよね?花も新鮮なお水がほしいです。

汚れて濁った水を与え続けると、バクテリアが導管につまりお水を吸えなくなります

したがって、花持ちが悪くなることにつながります。

水を替えるとき、花瓶もしっかり洗いましょう

花瓶がヌルヌルしているところはバクテリアが残ってますので、そのままにしておくと次入れた水もすぐ汚れてしまいますし、取れない汚れになってしまいます。

こんな感じで濁ってきます、なのでこれを

しっかし洗い、綺麗にしてあげましょう。

水を換えて、次にお花の茎も変色している部分は切り戻してあげましょう。

変色している部分はバクテリアが詰まって変色していたり、腐って変色していますので、そのまま水だけ換えても花は導管が詰まっていて水を吸えません

この変色した部分はすべて取り除きます、そうしないと

こんな感じで水落してしまいます。

水を換え、茎も処理したら、栄養剤を入れた水に活けましょう。

最近の栄養剤は糖分やお水が汚れにくくなる防腐剤も配合されていますので、夏場は非常に便利です

※栄養剤を入れたからといって、ある程度そのままでもいいということはありません。

水が汚れたら速やかに、水替えをしましょう

まとめ

花も生き物なので、人間と同じように過ごしやすい環境だったり、新鮮な食べ物が必要です。人間は自分で行うことができますが、花は花自身ではできません

私たちが常に気を配って、大切に扱うことが花持ちにつながりますので、ぜひ参考にしていただき、少しでも長く花を楽しんでください。

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